日代の宮(ひしろのみや)

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纏向まきむく日代ひしろの宮にて、第十二代景行けいこう天皇は、 双子の皇子・大碓命おおうすのみこと小碓命おうすのみことに、南九州一帯に勢力を持ち大和朝廷に反逆する 熊襲八十烏師くまそのやそたけるを征伐するように申しつけます。 しかし兄の大碓命は文官で武力には自信がなかったので、その任を辞退しました。 そのため父天皇の怒りを被り、官位を剥奪されて農耕に服するよう命じられます。 父に見放され日代の宮を去っていく兄。小碓命と、景行天皇の妹姫で兄弟には叔母にあたる倭姫命やまとひめのみことの二人は嘆き悲しみます。 景行天皇は小碓命‎に熊襲征伐を命じ、小碓命は父天皇の申しつけを拝受します。 倭姫命は出立にあたり、小碓命に剣と衣装を授け、武運を祈ります。そして小碓命は熊襲征伐に出立します。

纏向の日代の宮
景行天皇が紀元730年に即位後設けた宮。纏向遺跡は現在も奈良県桜井市の北部に遺っている。

景行天皇

第十二代天皇(在位景行元年~60年)。垂仁天皇の第二王子。


景行天皇の皇子。
父に熊襲征伐を命じられたが臆して辞退したため宮から追放される。

小碓命
景行天皇の皇子で大碓命の双子の弟。のちの日本武尊やまとたけるのみこと
天皇の命により熊襲征伐に出立する。

熊襲八十烏師
南九州一帯に勢力を持ち、大和朝廷に反逆する首領。

倭姫命
景行天皇の同母の妹。大碓命と小碓命の叔母。伊勢神宮の最初の斎宮さいぐうといわれる。
左から、大碓命。小碓命。景行天皇。倭姫命。
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