大国主神の許へ、高天原からの第二の使者として天神から弓矢を賜った天若日子が訪れます。 天若日子は、はじめて会った時に大国主神の娘、下照比売に魅せられますが、気を取り直して使者の趣を伝えます。大国主神は承服せず交渉は物別れとなり、互いに武力沙汰の危機が訪れます。ここで大国主神の待女、天佐具売の策で下照比売を、天若日子に娶らせることに成功します。 一方、高天原では、何の連絡もない使者を不審に思い、様子を見に雉を遣わします。雉は共に高天原に帰るように懇願しますが、恋のとりこになった天若日子は、またしても天佐具売にそそのかされて雉を射通してしまいます。雉を射通して高天原まで届いた矢を御覧になった高木神は、この矢が天若日子に賜った矢なので、もし邪心があったのなら天若日子に当るべしと、この矢を投げ返します。矢は天若日子の胸元深く貫きます。
結末が主人公の死という暗い場面で終わっているので、天若日子の死後「タリ」と呼ばれる剽軽者が最後に登場し、天佐具売役のオカメとコミカルなからみ合いを演じて明るい幕切れに演出されています。
天の返矢(あめのかえしや)
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