敬神愛国(けいしんあいこく)

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ある日、恵比寿えびすのもとに大黒天だいこくてんが従者・岡崎おかざきを連れてやってきます。恵比寿は自分の従者・もどきに命じ、客人をもてなそうとします。岡崎は口が極端に飛び出た独特な風貌を持っていて、恵比寿はその風貌を笑って「飛び出た口をちょん切ってしまえ」と残酷な命を下すひとこまもありますが、もどきがとりなして、岡崎は場を清めるように命じられます。にわか神官となった岡崎は張り切りますが、二人の従者は行き違ったり、いさかったり、滑稽なやりとりを見せます。やがて酒席となり、恵比寿が釣竿の舞を舞って鯛を釣り上げ、従者たちがそれを料理にし、主人に供します。満足した大黒天は福授けの舞を舞い、一同に福を授けます。

恵比寿
一般に漁業の神として庶民信仰を集める神。商業の神ともいわれる。大黒天とともに福神として知られる七福神の一柱。伊弉諾尊いざなきのみこと伊弉冉尊いざなみのみことの最初の子である蛭子命ひるこのみことである、少彦名命すくなひこなのみことである、事代主命ことしろぬしのみことであるなど、出自には諸説があるが、外来の神であるというのが学者間では定説である。

大黒天

もともとはヒンドゥー教のシヴァ神の化身であるマハーカーラのことである。仏教に取り入れられて勇猛な護法の軍神となったが、日本では豊穣の神として庶民信仰を集める。恵比寿とともに福神の代表で七福神の一柱。ふくよかな風貌に、福を生み出すと信じられる小槌こづちを持ち、正月の獅子舞にも登場する福授けの神様と信じられている。

もどき
恵比寿の従者。

岡崎
大黒天の従者。口が極端に飛び出た独特な風貌を持つ。
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