神田種蒔(しんでんたねまき)

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ある日、稲荷大明神いなりだいみょうじんがお供物にすべき稲の 種籾たねもみを神田に蒔くよう 眷属けんぞくである狐に命じました。狐が種を蒔いていると、腹を空かせたもどきが通りかかり、狐を捕まえて食べてしまおうと画策します。 しかし狐が種籾をくすねて食べているのを見て、そちらのほうがうまそうだと気を変え、何とか種をもらおうと狐に取り入ります。 狐は自分の仕種をうまく真似できたら分けてやろうと、さまざまな仕種をして見せますが、もどきはうまくできません。
やがて狐は、お供物の餅をつくのを手伝うようもどきに命じます。手伝いをするうち、もどきは狐の目を盗んで作りかけの餅をつまみ食いしてしまいます。 狐は何とかつまみ食いをさせまいとさまざまに手段を講じますが、ついにあきらめ、もどきを化かして姿を消します。正気に戻ったもどきはお供物の餅がそのままになっているのに気づき、喜んで持ち帰ります。

稲荷大明神
宇迦之御魂神うかのみたまのかみなどの穀物の神の総称。日本では現存する神社が二万社とも三万社ともいわれる有名な神。古来、狐が稲荷大明神の使いあるいは眷属であるといわれてきたが、江戸時代に入り、狐そのものが稲荷大明神であるとの誤解が広まった。


稲荷大明神の眷属。

もどき
従者。
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