神倭伊波禮毘古命(後の天皇第一代神武、以下イワレヒコ)の要請で兄、五瀬命が戦勝祈願の舞を舞っている最中に登美能那賀須泥毘古(以下ナガスネヒコ)が軍勢を率いて攻めて来ます。互いに軍を引いて降伏せよとの交渉が決裂し、ついに戦闘となります。 五瀬命は弟のイワレヒコを守り、ナガスネヒコを退散させ、更に追い討ちをかけますが、ナガスネヒコの術策にはまってしまいます。
本陣にとどまったイワレヒコの許へ、逃げたはずのナガスネヒコが急襲します。力及ばずイワレヒコは降伏、ナガスネヒコはイワレヒコの宝冠剣宝を奪い取って意気揚々と引き上げます。ひとり傷心のイワレヒコの許へ、満身創痍の五瀬命が戻ってきますが、力尽きて失神してしまいます。
イワレヒコの介抱で意識を取り戻した五瀬命は、敗戦の様子を聞き、自身の重傷を顧みて、死期を悟り、イワレヒコに、単身落ち延びて再起を企るよう申します。そして再び戦う時は、日の神の子として、日を背にして戦うように進言します。イワレヒコは重傷の兄を戦場に残すことは忍び難く、何度も二人で落ち延びようと願い出ますが、五瀬命の決意は固く、泣く泣く戦場を後にします。
五瀬命は最後の気力をふりしぼり、傷だらけの体に鞭打って、単身矢が飛び交う雲霞の軍勢の中へ斬り込んで行きます。
神武東征(じんむとうせい)
ホーム » 里神楽あらすじ その二 » 神武東征(じんむとうせい)