日代の宮(ひしろのみや)

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纏向まきむく日代ひしろの官にて、第十二代景行けいこう天皇は、 双子の皇子・大確命おおうすのみこと小碓命おうすのみことに、南九州一帯に勢力を持ち大和朝廷に反逆する 熊襲八十烏師くまそのやそたけるを征伐するように申しつけます。 しかし兄の大碓命は文官で武力には自信がなかったので、その任を辞退しました。 そのため父天皇の怒りを被り、官位を剥奪されて農耕に服するよう命じられます。 父に見放され日代の官を去っていく兄。小確命と、景行天皇の妹姫で兄弟には叔母にあたる倭姫命やまとひめのみことの二人は嘆き悲しみます。 景行天皇は小確命‎に熊襲征伐を命じ、小確命は父天皇の申しつけを拝受します。 倭姫命は出立にあたり、小確命に剣と衣装を授け、武運を祈ります。そして小確命は熊襲征伐に出立します。
左から、大確命。小碓命。景行天皇。倭姫命。

景行天皇
第十二代天皇(在位景行元年~60年)。垂仁天皇の第二王子。

大確命
第十二代景行天皇の皇子。小確命の双子の兄。
父に熊襲征伐を命じられたが臆して辞退したため宮から追放される。

小確命
のちの日本武尊やまとたける。第十二代景行天皇の皇子。大碓命の双子の弟。
天皇の命により熊襲征伐に出立する。

倭姫命
景行天皇の同母の妹。小碓命の叔母。伊勢神官の最初の斎宮さいぐうといわれる。
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